
経営理念・MVVを作る意義とは?
経営理念・MVV(Mission / Vision / Value)は、経営者・社員・顧客をつなぐ「組織の軸」です。
組織の方向性のズレを防ぎ、全員が同じ目的に向かうための羅針盤と言えます。
① 組織の“軸”を明文化する意義は?
経営判断や採用・評価の基準が一貫し、社員の誇りや主体性が育ちます。
② ブランドの“ストーリー”をつくる機能も担う理念・MVV構築
理念やMVVが明確な企業は、顧客や採用候補者から「共感」で選ばれるようになります。
③ 経営者自身の「決意表明」としての機能
経営者が何のために事業をやるのかを再定義し、発信力が強まります。
作るべきフェーズ(タイミング)
フェーズ | 状況 | ・理念・MVV策定の目的 | 優先度 |
---|---|---|---|
🏁 創業期 | 経営者ひとりまたは少人数 | 原体験・志を言語化し、事業の軸を定める | ★★★★☆ |
🚀 成長期 | 社員10〜50名で方向性がズレ始める(業種や組織によっては数名から) | 共通の判断基準・文化を明文化する | ★★★★★ |
🧩 拡大型 | 部門間で分断・採用育成の難易度上昇 | 全社的な共通言語で再統一する | ★★★★★ |
🪞再構築期 | 事業転換・M&A・第二創業 | 新しい方向性を社内外に共有 | ★★★★☆ |
対象者(関わるべき人)
関与者 | 役割 | 理由 |
---|---|---|
経営者・創業者 | 最終意思決定者・原体験の提供者 | MVVは経営者の哲学から始まる。代筆不可。 |
幹部・マネージャー層 | 共創・浸透リーダー | 現場視点での再現性と共感を担保する。 |
若手・現場代表 | 共感・現場浸透の触媒 | 押し付けでなく「自分ごと化」する文化づくり。 |
外部ファシリテーター | 構造化・言語化サポート | 経営者の想いを整理し、伝わる形に整える。(ジョハリの窓といって経営者本人からは決して気づけない視点からのヒアリングによって腹落ちできる理念構築・MVVに繋がる傾向があります。) |
策定プロセス(一般的な流れ)
- 経営者ヒアリング・原体験の棚卸し
- 社員・顧客インタビューによる価値観抽出
- キーワード整理 → Mission / Vision / Value に落とし込み
- 社内共有・ブラッシュアップ
- 会議・採用・評価制度などへ浸透施策を展開
MVVは「理念づくり」ではなく、「経営の設計図」。
経営者と社員が同じ地図を持つことで、組織は“強く・速く・長く”成長します。最終的には社員が1日の行動に落とし込めるまで制度設計・運用のPDCAの連携をしていくことで効果を発揮します。
経営者と社員が同じ地図を持つことで、組織は“強く・速く・長く”成長します。最終的には社員が1日の行動に落とし込めるまで制度設計・運用のPDCAの連携をしていくことで効果を発揮します。
では実際に、弊社の場合どんな手順で進めていくのかをお伝えします。
まず、経営理念・MVVの関係性を関係者へ理解してもらいます。
事業を形づくるうえで欠かせないのが「コンセプト」です。
コンセプトは、 どんな価値を誰に届けるのかを定める“設計図”のような存在です。
この設計図がない状態では、「何を大切に行動すべきか」というバリュー(価値観)も定まりません。
つまり、コンセプトがあって初めて、その実現を支えるバリューを作ることができるのです。
コンセプトが弱い事業者様の場合は、コンセプトメイキングからご支援させて頂く場合があります。(コンセプトメイキングは既存コンセプトのレベル次第では、新規事業開発や製品開発と同等のプロセスが必要となります)

次に、経営者の原体験をプライベート~事業のことまで幅広い事柄について、様々な視点からインタビューを行い引き出していきます。
情報の洗出し過程では、以下のようなマインドマップに書き出す場合もあります。
※これもワークのほんの一部です。実際はもっと膨大な情報量をヒアリングさせて頂きます。

最後には以下のような経営理念・ミッション・ビジョン・コンセプト・バリューへ落とし込んでいきます。
事例企業様:株式会社水蔵様

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